「歯医者さんで『シーラントしましょう』と言われたけど、これって何?」
「フッ素塗布とシーラントは、どう違うの?」
「うちの子にも受けさせた方がいい?」
お子様の歯科検診のときに、初めて聞く「シーラント」という言葉に戸惑ったことはありませんか?「よく分からないから、とりあえずお願いした」という保護者の方も多いのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、シーラントは「奥歯の溝を専用材料で埋めて虫歯を予防する処置」で、フッ素塗布と組み合わせることで虫歯予防効果が格段に高まります。特に生えたばかりの永久歯には、非常に効果的な予防手段です。
この記事では、八王子みなみ野のはちじょう歯科医院が、シーラントとは何か、フッ素塗布との違い、施術の流れや保険適用の有無まで、保護者の方が知っておきたい情報を分かりやすく解説します。
📖 この記事の内容
1. 「シーラント」ってなに?基本のキ
まずは「シーラント」がどんな処置なのか、基本から理解しておきましょう。
奥歯の「溝」を専用材料で埋める予防処置
🦷 虫歯になる前に「溝」を塞ぐ
シーラントとは、奥歯の噛み合わせ面にある「溝(裂溝)」を、樹脂製の専用材料で埋める虫歯予防処置のことです。虫歯になる前の健康な歯に対して行う予防的な処置で、削ったり歯を痛めることは一切ありません。
なぜ奥歯の「溝」に処置が必要なの?
⚠️ 奥歯の溝は「虫歯の温床」
奥歯の噛み合わせ面には、細かく複雑な「溝」がたくさんあります。この溝は歯ブラシの毛先が入りきらないほど狭く深いため、汚れが溜まりやすく、子どもの虫歯の約6割はここから始まると言われています。特に生えたばかりの奥歯は、エナメル質が未成熟で虫歯に非常になりやすい状態です。
そこで、この溝をあらかじめ埋めてしまうことで、汚れが入り込むのを防ぎ、虫歯を作らせないというのがシーラントの目的です。
※参考:厚生労働省 e-ヘルスネット、日本小児歯科学会
2. シーラントとフッ素塗布の違い|比較でわかる
「シーラントとフッ素塗布、どちらを受ければいいの?」と迷われる方も多いですが、実は両方受けるのがベストな組み合わせです。それぞれの特徴を見てみましょう。
シーラント vs フッ素塗布 比較表
| 比較項目 | 🦷 シーラント | 💧 フッ素塗布 |
|---|---|---|
| 目的 | 奥歯の溝を物理的に埋める | 歯全体を強くする |
| 対象部位 | 奥歯の噛み合わせ面 | お口の中の全ての歯 |
| 効果の持続 | 数年(要チェック) | 約3〜4ヶ月 |
| 頻度 | 1回(取れたら再処置) | 3〜4ヶ月に1回 |
| 処置時間 | 10〜20分程度 | 5〜10分程度 |
| 保険適用 | ◯ 適用あり | ◯ 適用あり |
両方組み合わせるのが最強の予防法
✨ シーラント+フッ素塗布のW効果
シーラントは「奥歯の溝を物理的に守る」、フッ素塗布は「歯全体を化学的に強くする」という異なる働きをします。両方を組み合わせることで、虫歯予防効果は最大化されます。多くの小児歯科医は、「両方受けることを推奨」というのが標準的な考え方です。
3. シーラントがおすすめのお子様・タイミング
シーラントは以下のようなお子様やタイミングに特におすすめです。
おすすめのお子様
✅ こんなお子様に特におすすめ
☑ 奥歯(乳歯・6歳臼歯)が生えたばかり
☑ 奥歯の溝が特に深いお子様
☑ 甘いお菓子やジュースをよく口にする
☑ 仕上げ磨きが苦手・嫌がる
☑ 過去に虫歯になったことがあるご家族が多い
ベストなタイミングは「歯が生えてから4年以内」
| 歯の種類 | 生える時期 | シーラントのおすすめ時期 |
|---|---|---|
| 👶 乳歯の奥歯 |
1歳半〜3歳頃 | 3〜5歳頃 |
| 🧒 6歳臼歯 (第一大臼歯) |
6〜7歳頃 | 生えてすぐ〜9歳頃まで |
| 👦 12歳臼歯 (第二大臼歯) |
12〜13歳頃 | 生えてすぐ〜15歳頃まで |
🌟 特に「6歳臼歯」は要チェック
「6歳臼歯」と呼ばれる第一大臼歯は、生涯にわたって噛み合わせの中心となる重要な歯です。しかも生えるのに時間がかかり、その間ずっと歯茎に半分埋もれた状態で虫歯になりやすい特徴があります。この歯こそシーラントが最も効果を発揮する対象と言えます。
4. シーラント処置の流れと保険適用
「実際にシーラントを受けるとき、何をされるの?」と気になる方のために、施術の流れをご紹介します。
シーラント処置の流れ(4ステップ)
STEP 1
歯のクリーニング
シーラント処置を行う歯の表面をきれいに掃除します。汚れやプラークを取り除くことで、材料がしっかり接着するようにします。
STEP 2
歯の表面処理・乾燥
歯の表面に薬剤を塗布して、シーラント材が付着しやすい状態にします。その後、水分を丁寧に取り除きます。
STEP 3
シーラント材を塗布
奥歯の溝に、液状のシーラント材を丁寧に流し込みます。削ったり痛みを伴う処置は一切ありません。
STEP 4
光を当てて硬化・完了
特殊な光(LEDライト)を数秒当てると、シーラント材が硬化して処置が完了します。処置全体で10〜20分程度で終了します。
保険適用で受けられます
💰 費用は保険適用で安心
シーラント処置は健康保険が適用されます。1本あたりの費用は保険負担分で数百円程度と、非常にリーズナブルです。乳幼児医療費助成の対象であれば、実質無料で受けられる場合もあります。
5. シーラント後の注意点|長持ちさせるコツ
シーラントは「したら終わり」ではなく、長持ちさせるための日常のケアと、定期的なチェックが必要です。
シーラントは「取れる」ことがあります
⚠️ 一部が剥がれることも
シーラントは物理的に歯に貼り付けているため、硬いものを噛む力や、時間の経過とともに一部が剥がれることがあります。取れてしまった部分から虫歯になるケースもあるため、定期的な歯科検診でチェック・再処置することが重要です。
シーラント後もしっかり歯磨きを
🪥 シーラント=歯磨き不要ではない
「シーラントをしたから、もう安心!」と思って歯磨きを怠ってはいけません。シーラントは奥歯の「溝」だけを守るもので、歯と歯の間や歯茎の境目などは、これまで通り丁寧なブラッシングが必要です。
3〜4ヶ月ごとの定期健診でチェック
✨ 継続ケアが虫歯ゼロへの鍵
当院では3〜4ヶ月に1回の定期健診をおすすめしています。定期健診では、シーラントの状態チェック、フッ素塗布、正しいブラッシング指導などをまとめて行い、お子様のお口を継続的に守っていきます。
6. まとめ:シーラント+フッ素塗布で虫歯ゼロを目指す
この記事の重要なポイントをまとめます。
✅ この記事のポイント
✓ シーラントは奥歯の溝を樹脂で埋める虫歯予防処置です
✓ フッ素塗布と組み合わせることで予防効果が最大化します
✓ 特に「6歳臼歯」が生えたタイミングで受けるのがベスト
✓ 健康保険が適用され、削らず・痛みなく・短時間で完了します
「治療」ではなく「予防」で
お子様の歯を守っていきませんか?
はちじょう歯科医院では、「予防歯科」に力を入れており、シーラント・フッ素塗布・ブラッシング指導など、お子様一人ひとりに合わせた最適な予防プランをご提案しています。歯科衛生士がお子様の性格に合わせて優しく声かけをしながら処置を行いますので、「歯医者が苦手」なお子様でも安心して受けられます。
「うちの子にもシーラントを受けさせたい」「まずは相談だけでもしたい」など、どんなご質問でもお気軽にどうぞ。ご家族みなさまで安心して通っていただける「地域のかかりつけ医」を目指しています。
✨ 虫歯ゼロの健やかな歯へ ✨
シーラント+フッ素塗布で
お子様の歯を守りませんか?
キッズスペース完備・八王子みなみ野駅から徒歩1分。
お子様のペースに合わせて、削らず痛くない予防処置を行います。
まずはお気軽にご相談ください。
【この記事の執筆者】
はちじょう歯科医院 院長
佐藤 剛(さとう ごう)
八王子みなみ野駅すぐのはちじょう歯科医院 院長。
補綴学にて歯学博士を取得し、明海大学の非常勤助教として後進の指導にもあたっています。
かぶせ物・入れ歯・インプラントなど「噛む機能の回復」を専門とし、お子様の小児歯科から、ご高齢の方のインプラント治療まで、ご家族皆様で安心して通っていただける「お口のなんでも屋さん」を目指しています。新しい知識や技術の習得にも熱心で、休診日も勉強会に参加し、常に最先端の歯科医療をお届けできるよう研鑽を続けております。
【資格・所属】
・歯学博士(補綴学)
・日本補綴歯科学会 補綴認定医
・明海大学 非常勤助教
📍 〒192-0916 東京都八王子市みなみ野1-8-1 Mioみなみ野3F
JR横浜線「八王子みなみ野駅」西口 徒歩1分/日曜・祝日も診療